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12歳年下の彼とGWする話
第6章 淡路島へ行こう
大和が初めて見る顔に
恥ずかしがって隠れているのを
先回りされて覗き込まれてしまって。
『ヤマト君やっけ?名前。
今日もええ天気やし、
いっぱい…お兄ちゃんらーと遊ぼな』
『勝手に…僕を…入れないでくれない?』
お兄ちゃん等の中に
自分を一括りにされた事に
來翔に向かって有翔が不満そうにしていて。
『お兄ちゃんらぁはなぁ、
怪しいやつちゃうねんで』
自分を指差しながらニコニコと
來翔が大和に笑顔を向けていて。
『あ、そいつの言う事…
信用しない方が…良いよ?
怪しい奴ほど、自分の事
怪しくないって言うもの…だから。
それから僕を一緒の括りに
入れるのやめてくれない?ライト』
そう…良い人そうなオーラの
來翔が実は悪者の様に、
ここだけの話の様にして有翔が言って来て。
またしてもライトに一括りにされた事を
不満そうにして話して居て。
『こらっ!アルトッ。
邪魔すんなよ、人が折角大和君と
仲良ぅしようとしとんのに、
いらんこと…言わんでええやんか。
っと…こんな事玄関でしとっても
しゃーないな…、続きは車の中でしょーか』
続きは…するんだ…と
切り替えつつも…双子の
コントの様な兄弟喧嘩は継続の様で。
運転席に來翔さん、助手席に港斗君
それからその後ろの席に
大和のチャイルドシートを付けて貰って。
私がその隣に座った。
最高列の…シートには広々としながら
有翔がひとりで座って居て。
垂水からは高速道路に乗って
神戸淡路鳴門自動車道で
車で15分程走れば
目の前に明石海峡大橋が見えて来て。
何度も渡ってる明石海峡大橋だけど
目の前にすればテンションが上がってしまう。
明石海峡大橋を渡れば、
その先は淡路島で。
淡路SAの観覧車を横目に見ながら
神戸淡路なると自動車道を南下して。
淡路市の北淡から津名、一宮と
淡路市を南下して、昔から
洲本城の城下町として栄えた洲本に入る。
洲本には須本温泉があり、多くの
旅館やホテルが立ち並んでいる場所だ。
洲本を更に南下すると、
南あわじ市に入る、南あわじの
西淡三原で高速を降りて下道を進んで…
淡路島の南の端まで…来てしまって居た。