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第2章 犠牲者１　山本　実来　32歳

男は実来の足首の拘束を解き、
その股を大きく開かせて、
もう一度挿入した。
望まぬ男との性交を目をつぶって耐える実来。
男の視線は、そんな実来の首に吸い付けられる。

「後4人襲うためには、
　こいつは殺すしかない。
　いや、こいつを殺し、
　永遠に旦那から奪い去りたい。」

男はそう思うと、実来からはぎ取った、
黒いブラジャーを拾い上げ、
犯しながら、ブラジャーで首を締めあげた。
突然の殺意に驚き、
実来は目を見開き、首を振り、必死に抵抗する。
男は、足をバタつかせる股間にもう一度射精し、
更に白い首を締めあげた。

やがて麻痺する実来の身体。
実来の瞳は空を見上げ、力を失った。

若い人妻を犯し、殺した男は、
現場となった人妻の自宅を掃除し、
極力蛮行の痕跡を消したうえで、
死体や着衣、財布、靴などを
大きなスーツケースに入れて運び出した。

死体が見つからねば、
犯罪は成立しない。
死体は準備した冷凍庫に保管するつもりだ。
2週間あれば、目標を達成できるだろう。
男は、後戻りできない道に踏み出したことを、強く意識した。