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家庭教師のさよ子先生 誘惑のノースリーブ
第2章 万二郎くんの高校受験 B1 提出物、ちゃんとしようよっ!
「という訳で私は万二郎くんに今日から学校の定期テスト対策のお勉強を中心に教えます。万二郎くんは副教科は音楽以外期待できないので次回からは主要5教科は全部5を狙いましょう。ところで提出物ってちゃんと毎回出してるよね?」
「えーと、たまに忘れて何となく許して貰ってぐふうっ!!」
「バカっ!! 日本の公立高校の受験システムはさよ子先生ならぬ公立中学校の左|○《ピー》先生たちに都合よく作られてるんだから提出物は毎回死んでも出しなさいっ!! ほら今からやるよ!!」
「分かりましたぁ……」

 さっきから私に叩かれてばかりですが万二郎くん自身も高校受験に真面目に向き合う必要性は理解してくれたようで、私はそれから万二郎くんと一緒にやたら量の多い提出物を片付けました。


 提出物の準備を終えた後は私がポータブルSSDでいつも持ち歩いている京都府内の公立学校の定期テスト過去問を印刷して万二郎くんに解かせ、その間私は現在の日本での教育カリキュラムを再確認すべくベッドに寝転んで万二郎の教科書をぱらぱらと読んでいました。

「さよ子先生、テスト解き終えたので採点お願いしてもいいですか?」
「もちろんいいよー。へえー、これが噂のベレンエーカー先生なんだ、確かに教科書のキャラクターなのにかわいいかも」

 万二郎くんが持っている中学英語の教科書にはインターネットでも噂になっていた萌え画風の金髪外国人教師のイラストが描かれており、今時の教科書は子供たちが親しみやすいように様々な工夫をしているのだなあと思いました。
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