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シュガーヒル
第2章 ランドマークタワー
そんな事があったからだろうか。
スタージュエリーでジュエリーを見るととても欲しくなってしまうのだ。
そんな、店内を見ているうちに12時になってしまった。
店を出て外に出るとひとりの男性が立ち止まり、誰かを探している様だった。
私は、その男性の近くに行き、顔を覗き込んだ。
その男性はちょっとビックリした様子で私の事を見つめている。
その男性は身長170センチ程の痩せた人だった。
顔を見るとヤマザキが送ってくれた写メにそっくりだったのだ。
「や、山崎さん、ですか?」
私は、ちょっと驚きを隠せずにしどろもどろになりながら声を掛けた。
「み、美都さん?」
ヤマザキらしき男性もそう言ってきた。
「ええ、美都です、山崎さんですね?」
「ええ、山崎です。良く分かりましたね?」
「はい、送ってくれた写メと同じ顔だったので直ぐに分かりました…」
私がそう言うとヤマザキは嬉しそうに笑うのだ。
それに、釣られて私も笑ってしまった。
ヤマザキは写真で見るよりも遥かにイケメンだったのだ。
直ぐに、気に入ってしまったのは言うまでもなかった。
「イタ飯で、いいですかね?」
「ええ、イタリアンは大好きだから大丈夫です…」
「なら、良かった。さ、行きましょう…」