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シュガーヒル
第4章 バレンタイン
まるで、私の身体に合わせて仕立てた様にピタリと身体に合ったのだった。
服のサイズは7号だった。
「お客様、実にお似合いだと思いますよ。まるで本当に仕立てた様にピッタリですね…」
ショップの店員もそう口を揃えて言うのだった。
「美都、本当に仕立てたみたいに綺麗に着れてるじゃん?これ、買おうよ…」
「本当に買ってもらっていいの?」
「構わないよ。さ、今度はそのワンピに合わせてカーディガンを選ぼうか?」
私は、その速さに圧倒されてしまった。
ヤマザキはいくつかカーディガンを選んでは、それを私に見せてくれる。
その中にワンピに似合う白いカーディガンを見つけたのだ。
「美都、このカーディガンにしよう…」
そう言うと、勝手に決めて会計を済ませてしまった。
私は着て来たモスグリーンのニットのワンピを買い物袋に入れてもらい、買って貰ったばかりの洋服を着て店を出たのだ。
「さ、次はスタージュエリーに行こうか?欲しい物買ってあげるよ…」
スタージュエリーで好きなジュエリーを買って貰えるとは思っていなかったので私は驚いてしまった。
スタージュエリーに行くと沢山の煌びやかなジュエリーが陳列されていて、どれを選んで良いのか私は分からなかった。
そんなに高い物は選べないと思ったのでシルバーのピアスを探した。
「ピアスでいいの?」
「うん、ピアスが欲しいわ…」