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シュガーヒル
第4章 バレンタイン
その感じている私の姿をヤマザキは下からカメラを向けて写真を撮っていた。
お互い結合している性器の部分もカメラに収めていたのだ。
早い話が、セックスのハメ撮りだった。
私はそのハメ撮りにある意味ハマったのだった。
見られて、撮られている自分のこの乱れた姿を写真に収めて欲しかったのだ。
それは、かなり興奮することだった。
夫の誠一とのセックスでも味わえない感覚だった。
私は異常なのだろうか。
でも、私はこの行為に酔っていた。
「とても綺麗だよ…美都…」
ヤマザキはカメラをベッドの横に置くと、両手で私の腰を掴み、微かに声を上げていた。
私は、両手で自分の髪を書き上げながら、腰を激しく動かした。
「あぁ、み、美都…とても気持ち、い、いい…」
「私も、最高に気持ち、い、いいわ…」
腰を動かせば動かすほど、膣が締まりペニスを絞り上げてゆくのが分かった。
その絞り上げられる感触がとてもヤマザキには堪らなかったのだろう。
お互いの吐くいやらしい吐息が真っ白で静かな部屋に満ちていた。
部屋の大きな窓のカーテンは開け放ってある。
窓の外には青いみなとみらいの海が広がっていた。
みなとみらいでは沢山の人たちが今、ショッピングをしたり食事をしたりしているだろう。
誰が、今こうしてホテルの最上階で男と女が獣の様に交尾していると想像できるだろうか。
そう、私たちはオスとメスだった。
ベッドのスプリングが上下するのが分かるほど、私は腰を激しく動かした。