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シュガーヒル
第6章 ティファニー
ヤマザキと出会って身体の関係になってから半年が過ぎていた。
季節は夏へと移ろっていた。
今月は私の誕生日だった。
38歳になると思うと少し憂鬱にもなったが、誕生日とはやはり嬉しいものだと感じていた。
7月の誕生石は“ルビー”だが、私はルビーが余り好きではなかった。
どちらかと言えば、やはりダイヤモンドだろう。
変幻自在に7色を屈折させ美しい光を放つダイヤモンドはとても魅力的だった。
ダイヤモンドは4月の誕生石だ。
私には、とても縁遠いと思った。
今年の誕生日も夫の誠一からはプレゼントは何もないだろうと思った。
結婚してからの事だったので、私はそれにも徐々に慣れて行った。
誕生日の朝に、誠一は言葉で「誕生日おめでとう」と言ってくれる。
それだけでも、とてもありがたく思い、感謝もしていた。
だが、気持ち的には毎年でなくても構わないので、何かプレゼントが欲しかった。
その思いは誠一には届くことはなかったのだが。
そんな事を思っていた時だった。
ヤマザキからLINEが来たのだ。
「今月は、美都の誕生日だよね?」
「ええ、誕生日よ…」
「じゃ、誕生日に銀座に行こうか?」
「何しに行くの?」
「美都の誕生日プレゼントを買いにいくんだよ…」
季節は夏へと移ろっていた。
今月は私の誕生日だった。
38歳になると思うと少し憂鬱にもなったが、誕生日とはやはり嬉しいものだと感じていた。
7月の誕生石は“ルビー”だが、私はルビーが余り好きではなかった。
どちらかと言えば、やはりダイヤモンドだろう。
変幻自在に7色を屈折させ美しい光を放つダイヤモンドはとても魅力的だった。
ダイヤモンドは4月の誕生石だ。
私には、とても縁遠いと思った。
今年の誕生日も夫の誠一からはプレゼントは何もないだろうと思った。
結婚してからの事だったので、私はそれにも徐々に慣れて行った。
誕生日の朝に、誠一は言葉で「誕生日おめでとう」と言ってくれる。
それだけでも、とてもありがたく思い、感謝もしていた。
だが、気持ち的には毎年でなくても構わないので、何かプレゼントが欲しかった。
その思いは誠一には届くことはなかったのだが。
そんな事を思っていた時だった。
ヤマザキからLINEが来たのだ。
「今月は、美都の誕生日だよね?」
「ええ、誕生日よ…」
「じゃ、誕生日に銀座に行こうか?」
「何しに行くの?」
「美都の誕生日プレゼントを買いにいくんだよ…」