この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫夢売ります
第1章 貞淑な人妻:望む夢
【貞淑な人妻】

カラン、カラン
店の戸口につけたベルが軽やかに鳴る。

「すいません」

遠慮がちに声をかける。店内は狭く、おそらく5畳ほどだろう。部屋は縦長で奥行きがある。占いの館なので、それほどスペースは必要ではない、ということだろうか?
闇色のビロードの幕がいくつも天井から垂れ下がっている。そこに星座や神話をモチーフにしたキラキラ光る飾りがつけられており、何やらそれらしい雰囲気を作っている。

「どうぞ、おかけ下さい」

奥から女性の声がする。噂通り、女性の占い師のようだ。
視線の先にはひとつしか椅子がないので、そこに座れということだろう。ちょうど、黒いクロスをかけた机を間にはさみ、占い師と正対する位置だ。

「はじめまして、ユメノと申します」

若い・・・多く見積もっても20代後半。下手したら10代かも知れない。特に黒いベールを被っているとか、口布をつけているなどはない。
やや肌が透けているロングスリーブの白いブラウスに黒のスプライシングドレス。胸元にはこれもまた黒色のリボンをあしらっている。下半身は見えないが、机からはふんわりとした黒色のスカートがはみ出している。
何やら妙な色気があるファッションだ。

「こちらはモルフェでよろしいですか?」
噂に聞いている店。占いだけではなく、あるものを売ってくれるという。
「はい・・・。間違いございません。」
ユメノはにっこりと微笑む。
「占いでしょうか?それとも・・・」

言葉を切る。
そう、噂ではここで・・・。

「夢を買えると聞いたので」

緊張して、ゴクリと喉が鳴ってしまう。
やや手が震えている。
友人に勧められたのだが、半信半疑だ。

「木崎かなえの紹介で・・・」

ユメノは少し視線を外し、考えるような仕草をする。すぐに
「ああ!木崎さんですね。ご来店ありがとうございます。
 では、当店の販売する夢についても・・・」
「はい・・・」
「それは話が早いですね・・・。特に、夢の内容を選べるわけではありませんがそれもよろしいですか?」
「はい・・・」
「念のため確認ですが、当店でお売りする夢は・・・その・・・貴方様の欲求に見合ったものになっております。おそらく満足いただけると思いますが、料金は先払いとなりますし、返金等もいたしませんが、大丈夫ですか?」
/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ