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淫夢売ります
第27章 調教彼女:淫らな果実
☆☆☆
「あの彼氏、これから、どうするのかしらね?」
ユメノは『花束を持った女性』のカード、裏が赤のそれを手の中でくるくると弄びながらひとりごちした。

深夜の『夢占モルフェ』。安楽椅子でゆったりとしながら、客に売った淫夢を捕食する時間が、ユメノにとっては至福の時だった。

裏が青いカードを客に売り、そのカードを使って見た夢を、裏が赤のカードでユメノは共有することができる。そして、共有した淫夢をユメノは『喰う』のだ。

アスモデウスのカード・・・。モルフェで扱っているカードの正式名称だ。夢の悪魔を意味するアスモデウスの力を宿したカードである。ユメノはこのカードを通して淫夢を捕食しなければ生きていくことは出来ない。

それは、ユメノの持つ『ウィジャの目』の呪いによるものだった。強力な魔力を持つこの目はユメノを救ったのだが、その代償にユメノは定期的に淫夢をこいつに食わせる必要がある。そう、正確には淫夢を食らっているのはこの『ウィジャの目』なのだ。

カードから放たれた夢により、ウィジャの目は十分に淫夢を捕食できたようだ。今、ユメノの眼は、闇より深い黒に染まっていた。

「どっちの子を彼は本当に愛するのでしょうね?自分好みに調教されたいやらしい夜の彼女?それとも、清純無垢な昼の彼女?」

まあ、どちらを愛するにせよ・・・私は夢を食えればいいんだけどね・・・。
しばらく、食いっぱぐれはなさそう、と嬉しく思いながら、ユメノはカードをケースにしまった。
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