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淫夢売ります
第37章 鎖とドレス:解放のドレス

☆☆☆
「へぇ・・・あんなになっちゃうものなのね・・・」
真夜中のモルフェ、いつものように女主人がひとりごちする。
手で裏が赤のカードをくるくると弄ぶ。
『手を差し伸べられている座った乙女』
解放の歓びを意味するカードだった。
「男だからとか、女だから、とか、こだわるほどのことではない、くだらないことだった・・・ってわけかしらね?」
彼は夢を見た。
意識を意味する右側には『紳士服売り場』、それは、言ってみれば社会的に『真っ当』とされる生き方の象徴だ。
でも、本音や本能を意味する左側にあったのは・・・それに相対するモノ。真っ当ではないとされる生き方・・・
「同性愛、が本心だったのか、女性として犯されたい、が本心だったのか・・・」
まあ、そんなこと、どっちでもいいわよね。
だって、今の貴女・・・この間ここに来たときよりも、ずっとずっと幸せな顔をしているわよ・・・。
「これからも毎晩、毎晩、見せてちょうだい。貴女のその欲望を・・・」
ただ、あんなふうになっちゃったら、もしかしたら、昼間も普通ではいられないかもしれないけどね・・・
それはそれで・・・いいのかな
解放されて、自由になって
本当の『私』になれたんだから・・・ね?
ふふふ・・・
ユメノはひとり、満足そうに微笑んでいた。
「へぇ・・・あんなになっちゃうものなのね・・・」
真夜中のモルフェ、いつものように女主人がひとりごちする。
手で裏が赤のカードをくるくると弄ぶ。
『手を差し伸べられている座った乙女』
解放の歓びを意味するカードだった。
「男だからとか、女だから、とか、こだわるほどのことではない、くだらないことだった・・・ってわけかしらね?」
彼は夢を見た。
意識を意味する右側には『紳士服売り場』、それは、言ってみれば社会的に『真っ当』とされる生き方の象徴だ。
でも、本音や本能を意味する左側にあったのは・・・それに相対するモノ。真っ当ではないとされる生き方・・・
「同性愛、が本心だったのか、女性として犯されたい、が本心だったのか・・・」
まあ、そんなこと、どっちでもいいわよね。
だって、今の貴女・・・この間ここに来たときよりも、ずっとずっと幸せな顔をしているわよ・・・。
「これからも毎晩、毎晩、見せてちょうだい。貴女のその欲望を・・・」
ただ、あんなふうになっちゃったら、もしかしたら、昼間も普通ではいられないかもしれないけどね・・・
それはそれで・・・いいのかな
解放されて、自由になって
本当の『私』になれたんだから・・・ね?
ふふふ・・・
ユメノはひとり、満足そうに微笑んでいた。

