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第43章 淫らな選択：開かれる心

う・・・ぅっ・・・ん・・・あん♡

くちゃくちゃとクレヴァスをなぞっていた指が、上の方に這ってくる。ゆっくりとなぞりあげられ、その指が陰核を捉えるころには私は腰砕けになりそうになる。

「あっ・・・♡」

男の指が私の敏感なところに触れた瞬間、ビリっとした感覚が腰の奥まで響いた。痛い、に近いが、もっと何か・・・そう、体中の力が抜けてしまうような、そんな不思議な感じ。私の中から溢れる蜜でぬるぬるになった男の二本の指が、私の敏感なその肉の芽を転がし、摘み、くにくにと軽く揉んでくる。男の指の動きが変わるたび、私の身体を甘い快感が貫いていく。

胸と陰核、二つの部分を責め立てられ、私の身体は、私の知らないところまで持ち上げられていく。

はあ・・ああ・・・はあ、はあ・・・

吐息がどんどん熱くなる。身動きが取れないまま、私の身体はひたすらにとろ火であぶられるように快楽が注ぎ込まれ続ける。

ダメ、ダメダメ・・・！

これ以上続けられたら、私は私ではいられなくなる、そんな気がした。心の壁が必死に守ろうとしていたものが、崩れて、壊れて、支えを失ってしまう。

怖い、怖い怖い怖い・・・・

しかし、そんな私の想いと裏腹に、快感は身体に蓄積され、蓄積された甘い快楽の波が次々に押し寄せて心を揺さぶる。

ダメ・・・ダメ・・・・ホントに・・・ホントにダメえぇ！！！

そして、それは、ついに限界を超える。

「く・・・ぅ・・・んはあっ！」

びくん、とお尻が震え、太ももが痙攣する。じわあっと先程までよりも大量の淫蜜が陰唇から吐き出され、たらたらと足を伝って流れていく。

ああ・・あはあああ・・・
身体が、言うことを聞かない・・・

不随意にあちこちが痙攣し、頭の芯がぼんやりする。足に力が入らずに、今立っていられるのは、杉村と右手の男が私の脇の下に手を差し入れて引き上げているからにすぎない。今の私は満員電車の中で、二人の男に宙吊りにされているようなものなのだ。

「イッたね？」

イク・・・今のが？

「どう？気持ちよかった・・・？」

まだ目の前がチカチカしている。身体の震えが止まらない。口はだらしなく半開きになり、男たちに支えてもらうことしかできない。

「ここで終わりにする？
　それとも・・・もっと・・・気持ちよく・・・なる？」