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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第1章 彼からの2つの提案

「それ…白いの…何味?」

彼のトリプルのアイスに
見慣れない色合いのを見つけて
それの名前を訪ねると。

彼は…抹茶とポッピングシャワーと
白桃ブランマンジェにしたんだそうで。
1口だけ私のトリプルチョコレートブレイクと
その白桃ブランマンジェを交換して貰って。
お味見をさせて貰ったんだけど。

『巴さん…アイス食べたら…この後…
ホテル…寄って帰りませんか?』

そう声を掛けられてドキッとしてしまう。
いや…もう…フードコートも
そんなに混雑してない時間だし
周囲のテーブルも空いてたんだけど…。

アイスを食べ終わってごみを捨てて、
おトイレを済ませると…彼が
おトイレの前で待っていてくれて。
車に戻るまでの…移動は…恋人繋ぎで
さっきまでと同じ様に歩いていたんだけど。

さっきまでは…意識してなかったのに
この後ホテル行きましょうと言われた途端に
妙に…彼の手の感覚を…感じてしまって
どきどきと…自分の胸が騒がしい。

駐車場に戻って来て、車の
助手席に乗り込むとシートベルトを締めた。
神戸三田アウトレットを後にして、
車を…30分程走らせると。
前にも一度彼と来た事があった
見覚えのある外観のラブホテルに到着した。

『前に巴さんとこのホテルに
来た時に空いて無かったんですけど、
まぁ土曜日だから空いてるかどうか
微妙なんですけどねぇ~…』

と彼が…入口のすぐの場所にある
お部屋を選ぶパネルの前で
お目当てのお部屋があるみたいで
空いてるかな~と言いながら
お部屋の番号をタップしていて。

『あ、巴さん…ラッキーですよ。
このお部屋…空いてるみたいです、
と言う事なんで、ここで良いですか?』

「わ、私は…港斗君が…そこがいいなら
全然…そこで…いい…けど…」

3階建てのラブホテルの2階のお部屋で
エレベーターの乗り場の前に
ウエルカムドリンクのドリンクバーがあるから。
そこでそれぞれ飲みたい物を選んで汲んで。
エレベーターで2階へと上がった。
案内のランプに従って、お部屋に移動する。

『ここみたいですよ、203号室』

そう言われて中に入ると
上から2番目のグレードのお部屋なので
中は割とゆったりとした広さで。

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