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ネコの運ぶ夢
第4章 雨の日のネコ
今日は、市ノ瀬さんがお夕飯を作ってくる日。
私はキッチンでお料理している市ノ瀬さんを見るのが大好きだ。
味見をさせてもらったり、冷蔵庫から物を出すのを手伝ったりもする。
家にいても楽しい。
お外にいても楽しい。
音子は、市ノ瀬さんの隣だと、とても嬉しい。
私は音子で、今夜はどんなふうに甘えてやろうかと考えている、そんな甘えん坊のネコ。
私をネコでいさせてくれる。そんな場所にいさせてくれる。そんな市ノ瀬さんのことを、やっぱり私は好きなのだ。