この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ネコの運ぶ夢
第2章 寂しいネコ
「音子が洗い物をします!せめて、せめて」
と言うので、まかせてみた。見ていると、なかなか手際よく洗ってくれている。しばらく見てて、大丈夫そうなので、俺は自分の準備をすることにした。
髭を剃り、髪をとかし、着替えをする。この季節は軽装でいいので、ワイシャツとパンツで出勤だ。カバンを持って、玄関ではたと考えてしまった。
「美鈴さんは、その・・・昼間はどうするんですか?帰ら・・・ない?」
洗い物を終えて、ダイニングで新聞を見ていた音子は、顔をあげると、「帰る」という言葉に反応し、またじわっと目に涙を浮かべる。
「音子は迷惑をかけませんので、ここにいてはだめですか?
暑くても扇風機も冷房も使いません。お家の中でじーっとしています。なんなら呼吸も最小限に・・・。だから、だから・・・・!」
必死に訴える。
やっぱり・・・。
俺はちょっと嘆息する。
「暑かったら冷房をつけてください。体に悪いです。
もちろん呼吸もしてください。
ここに鍵を置いておきますので、もし出かけるときには、鍵はかけてくださいね。あと、お昼ごはんはお金をおいておきますから、近くのコンビニで買ってください。」
一応、貴重品と呼べるものは全てカバンに入れて持って出るので、まあ、問題はないだろう。
若干の不安はあるが、俺は音子を置いて仕事に行くことにした。
と言うので、まかせてみた。見ていると、なかなか手際よく洗ってくれている。しばらく見てて、大丈夫そうなので、俺は自分の準備をすることにした。
髭を剃り、髪をとかし、着替えをする。この季節は軽装でいいので、ワイシャツとパンツで出勤だ。カバンを持って、玄関ではたと考えてしまった。
「美鈴さんは、その・・・昼間はどうするんですか?帰ら・・・ない?」
洗い物を終えて、ダイニングで新聞を見ていた音子は、顔をあげると、「帰る」という言葉に反応し、またじわっと目に涙を浮かべる。
「音子は迷惑をかけませんので、ここにいてはだめですか?
暑くても扇風機も冷房も使いません。お家の中でじーっとしています。なんなら呼吸も最小限に・・・。だから、だから・・・・!」
必死に訴える。
やっぱり・・・。
俺はちょっと嘆息する。
「暑かったら冷房をつけてください。体に悪いです。
もちろん呼吸もしてください。
ここに鍵を置いておきますので、もし出かけるときには、鍵はかけてくださいね。あと、お昼ごはんはお金をおいておきますから、近くのコンビニで買ってください。」
一応、貴重品と呼べるものは全てカバンに入れて持って出るので、まあ、問題はないだろう。
若干の不安はあるが、俺は音子を置いて仕事に行くことにした。