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ネコの運ぶ夢
第14章 ネコの秘密
でも、中条の家に市ノ瀬さんが来てくれたのを見た時、その判断が間違いであることを思い知らされました。
迷惑ばかりかけたのに、私ばかりしてもらって、市ノ瀬さんに何も返せていないのに、すごく大変だっただろうに、貴方はこんなところまで来てくれた。
家族だ、と言ってくれた。
ただ居るだけでいい、と言ってくれた。
愛してる、と言ってくれた。
本当に、本当に嬉しかった。
私にとって、市ノ瀬さんと過ごした3ヶ月あまりの時間は、今までの人生の中で一番キラキラしている、何ものにもかえがたい宝物です。
できれば、もっと長く一緒にいたかった。
もっと色んなところに行きたかった。
もっと、深く繋がりたかった。
しかし、京子が言った通り、私は来月、結婚をしなければなりません。
色々考えたけれど、これを避けることはできません。
貴方が来てくれるまでは、私はもう、何もかも諦めていたんです。私は一生、死んだように生きていくしかないんだって。
でも、市ノ瀬さんが家に来てくれて、私に会いに来てくれて、私は勇気をもらいました。
だから、最後まであがいてみようと思います。
私も、世界で一番、貴方を愛しています。
かしこ
美鈴 音子
迷惑ばかりかけたのに、私ばかりしてもらって、市ノ瀬さんに何も返せていないのに、すごく大変だっただろうに、貴方はこんなところまで来てくれた。
家族だ、と言ってくれた。
ただ居るだけでいい、と言ってくれた。
愛してる、と言ってくれた。
本当に、本当に嬉しかった。
私にとって、市ノ瀬さんと過ごした3ヶ月あまりの時間は、今までの人生の中で一番キラキラしている、何ものにもかえがたい宝物です。
できれば、もっと長く一緒にいたかった。
もっと色んなところに行きたかった。
もっと、深く繋がりたかった。
しかし、京子が言った通り、私は来月、結婚をしなければなりません。
色々考えたけれど、これを避けることはできません。
貴方が来てくれるまでは、私はもう、何もかも諦めていたんです。私は一生、死んだように生きていくしかないんだって。
でも、市ノ瀬さんが家に来てくれて、私に会いに来てくれて、私は勇気をもらいました。
だから、最後まであがいてみようと思います。
私も、世界で一番、貴方を愛しています。
かしこ
美鈴 音子