この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
トライ アゲイン
第6章 陸上部の飛鳥先輩
真理亜から何とも言えない良い香りが漂ってきて
飛鳥先輩の鼻をくすぐる。
彼は、その匂いに女を感じ、
強烈な昂ぶりを覚えた。
「いい匂いだ…」
飛鳥は何かに促されるように
鼻先を真理亜の髪に近づけていた。
「匂う?」
「うんとってもいい匂いだよ…これが真理亜の匂いなんだね」
「恥ずかしい…ランニングで汗をかいてそのままなんだもん」
飛鳥先輩は左腕で真理亜の肩を無意識で抱きしめていた。
しっかりと抱き寄せられても
真理亜は彼の行動から逃れようとはしなかった。
暗黙の了解で真理亜が自分の行動を許してくれたことに勢いづき、真理亜を更に強く抱き寄せた。
真理亜も頬を啓太の肩に落とし、顔を上向けて飛鳥先輩を見つめた。
真理亜には既に乳首を弄られて性的興奮が高まっていた。
目がトロンとして潤み、
そのなんとも言えない男をそそる表情で強烈に惹きつけた。
性的に興奮していると思える真理亜の表情は
色っぽく変化し、妖艶さが溢れ出ていた。
飛鳥先輩はセクシーさを滲み出させている真理亜の姿態から自分に体を任せる覚悟を決めているのに違いないと感じた。
もう一度飛鳥先輩が真理亜の顔に唇を近付けても
彼女は避けよとはせず、彼の口づけを了承するように静かにまぶたを閉じた。
初めてのキスとは違い、今度はしっかりと真理亜の唇に合わせてゆく。
真理亜は飛鳥先輩の暖かい唇を
自分の唇で受け止めた時には、
胸が今までに経験したことの無いような早鐘を打ち始めた。