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トライ アゲイン
第6章 陸上部の飛鳥先輩
飛鳥先輩と真理亜が誰もいない保健室で
危ない関係になりかけているその頃、
安祐美は陸上部の部室で途方にくれていた。
「遅いなあ…真理亜の足の状態がそんなに悪いのかしら?」
陸上部員たちはやる気のない部員ばかりだったので、自主練をキャプテンの飛鳥に言い渡され、飛鳥が真理亜を保健室に連れて姿を消したのを、これ幸いとばかりに、とっとと着替えを済ませて下校してしまった。
一人取り残された安祐美は
ひたすら真理亜が保健室から帰ってくるのを待っていたのだがまもなく下校時間が近づいてきたので重い腰をあげた。
真理亜の制服をバッグに入れると
真理亜と自分の学生鞄を両肩に担いで保健室に行ってみようと思った。
保健室に養護教諭の姿はなく、
奥のベッドのカーテンが閉じられている。
真理亜がベッドで寝かされているものだと思った安祐美はベッドに近づいていった。
そして聞いてはならぬ悩ましげな声を安祐美は聞いてしまった。
「うぐぅぅぅ…あっああああ…
あああああああああああああ…!」
これって…
真理亜の声?
痛みに悶え苦しんでいる声ではない。
セックスの経験がある安祐美だからこそ
それが真理亜の悶える声だとすぐにわかった。
「真理亜?」
思いきってベッドのカーテンを開いてみた。
安祐美の目に飛び込んできたのは
狭いベッドの上で全裸で絡み合う真理亜と飛鳥先輩の姿だった。
突然に現れた安祐美の姿に
驚いたように真理亜の股間から顔を上げる飛鳥先輩…
その口元は真理亜の愛液でテカテカに濡れていた。
「きゃっ!!」
「きゃっ!!」
女二人が同時に短い悲鳴をあげた。
真理亜は慌てておっぱいを両手で隠し、
安祐美は見てはならぬものを見たと両手で顔を覆い隠した。
「ち、違うんだ!こ、これは…」
何が違うのだと言いたいのだろう。
男と女が全裸で絡み合い、男は完全にクンニをしていた体勢だというのに。