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誰にも言えない!
第6章 内緒の関係
「う、うん…。ちょっとね」
「‥そうか…」
私の曖昧な答えになんだか気まずい沈黙が流れる
よしくんに嘘をついているのは本当はすごく心苦しかった
私のことを本気で好きだと言ってくれているのに
私はその気持ちに応えられず
それに好きな人が居るとだけしか言わず…
よしくんのことは信用しているけど、もし何かがあって先生との関係を周囲の人に知られてしまったら、
先生とは一緒に居られなくなる
それも辛くて
よしくんに本当の事を話そうか話すまいか
私は心の中で葛藤していた
「七海?」
「え、あ、どうしたの?」
ぼうっと考え込む私によしくんが声をかける
「もう電車来るけどこの電車には乗らない?」
時計を見ると
私の乗ろうとしていた電車がもうすぐ来る時間だ
(やっぱり同じ時間なんだ…)
「あ、私も乗るよ」
(先生との約束もあるし、
怪しまれないようにしなきゃね…)
私は動揺を精一杯隠しながら
よしくんと一緒に改札を抜け、ホームへと向かった

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