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第2章 自慰行為

蕩けるほどの熱をあそこに感じながら、絵理奈は何度も腰を振った。

再び重ねた指先をそこに挿入し、最後の往復を試みる。

奥さん、いくぞ・・・・・・・・・

妄想の中、あの若者がささやいてくる。

駄目っ・・・・・・、出しちゃ駄目っ・・・・・・・・

いいじゃないか、奥さん、ああっ、いくよ・・・・・・・・・・

いやっ・・・・・・・、主人に叱られます・・・・・・・・・・・・

ああっ、奥さん、我慢できないよ・・・・・・・・・

駄目っ・・・・・・・・、ああっ、壊れちゃう・・・・・・・・・・・

いくぞ、奥さん・・・・・・・・・・・

ああっ・・・・・・・、ああっ、駄目っ！・・・・・・・・・・・・・

男は構うことなく、最後のピストンを与え、そして果てた。

その瞬間、絵理奈もまたがくんとなるような衝撃を感じ、全身を震わせた。

ハアハアハア・・・・・・・・・・

息遣いを荒くしたまま、絵理奈はそこに汗ばんだ裸体を横にするだけだった。

私ったら・・・・・・・、こんなこと、いけない・・・・・・・・・・

寝息を立てる夫を見つめ、自らを恥じる絵理奈。

同時に、初めて包まれる深い快感に、戸惑ってもいる。

これがエクスタシー、なの？・・・・・・・・

絵理奈はずっと後になって知る。

本当の絶頂が与える快感がそんなものではないことに。