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エリート妻色情飼育
第1章 第一部 プロローグ 第一章ヴァージンロード
20●2年9月20日 AM 9:00
荘厳なオルガンの音色が教会の聖堂に響き渡っている。
人々のざわめきが静かになるにしたがって、聞きなれたメンデルスゾーンの結婚行進曲のメロディーが始まり、重そうな扉から漏れた眩しい光りと共に花嫁のシルエットが姿を見せた。
「わぁー・・・」
「綺麗・・・」
ため息ともつかぬ歓声は当然、春香一人が独占するものであった。
キリッと真横に走った濃い眉。
大きな瞳を蔽う長い睫毛。
彫りの深い表情は春香の鼻を高く見せる。
形の良い唇は弾力がありそうに細かな皺を見せてプックリと膨らんでいる。
スレンダーな身体に似合わぬ豊満なバストと同様に、尖った顎と対称的なふっくらとした頬は血色もよく輝いていた。
透通る肌を包む純白のウェディングドレスが清純な花嫁を演出する。
長く艶やかな黒髪は束ねられ、細いうなじを隠すように薄いベールが銀の王冠に止められて顔を覆っている。
はにかむ如く俯いた顔は頬をほんのりバラ色に染め、ヴァージンロードの赤い絨毯を慎重に歩いていく。
花嫁の父の手に添えられた、しなやかな指は白い手袋におおわれている。
もうすぐ誓いの儀式と共に祭壇で待ちうける花婿の手によって、指輪がはめられるのを静かに待っているのだった。
緊張気味に見守る花婿の井上克巳は甘いマスクから白い歯を零し、春香の美しさに見とれていた。
荘厳なオルガンの音色が教会の聖堂に響き渡っている。
人々のざわめきが静かになるにしたがって、聞きなれたメンデルスゾーンの結婚行進曲のメロディーが始まり、重そうな扉から漏れた眩しい光りと共に花嫁のシルエットが姿を見せた。
「わぁー・・・」
「綺麗・・・」
ため息ともつかぬ歓声は当然、春香一人が独占するものであった。
キリッと真横に走った濃い眉。
大きな瞳を蔽う長い睫毛。
彫りの深い表情は春香の鼻を高く見せる。
形の良い唇は弾力がありそうに細かな皺を見せてプックリと膨らんでいる。
スレンダーな身体に似合わぬ豊満なバストと同様に、尖った顎と対称的なふっくらとした頬は血色もよく輝いていた。
透通る肌を包む純白のウェディングドレスが清純な花嫁を演出する。
長く艶やかな黒髪は束ねられ、細いうなじを隠すように薄いベールが銀の王冠に止められて顔を覆っている。
はにかむ如く俯いた顔は頬をほんのりバラ色に染め、ヴァージンロードの赤い絨毯を慎重に歩いていく。
花嫁の父の手に添えられた、しなやかな指は白い手袋におおわれている。
もうすぐ誓いの儀式と共に祭壇で待ちうける花婿の手によって、指輪がはめられるのを静かに待っているのだった。
緊張気味に見守る花婿の井上克巳は甘いマスクから白い歯を零し、春香の美しさに見とれていた。