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エリート妻色情飼育
第104章 第三部 想い 第十一章 退職の挨拶
「社長・・お願いがあります・・・」
「なんや・・改まって・・・?」

早苗の真剣な眼差しに、幸造は戸惑い気味に聞いた。

「その前に質問です・・・」
「な、なんや・・・?」

男の慌てぶりに口元が綻ぶ。

「私が入社して二十年以上がすぎました・・・」
「あ、あぁ・・・」

「そのあいだ、一度も抱いてくれなかった・・・」
「えっ・・・?」

思いがけない問いに言葉を詰まらせた。

「わたし・・そんなに魅力・・・
なかったかしら・・・?」

早苗の瞳が潤みがちになり光を散乱させている。
奇麗だと、裕子は思った。

「私が社長を好きなこと、分かっていたでしょう?」
その一言に幸造は俯いた。

悟も真剣な表情で聞いている。
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