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エリート妻色情飼育
第2章 第二章 ウェディングドレス
20●2年9月20日 AM 10:30
美しい頬がバラ色に染まっている。
花嫁の父は飽きずにその姿を眺めていた。
そのささやかな楽しみを壊すかの如く、花婿の元気な声が控室に響いた。
「春香さん・・・
まだ時間があるから社長に挨拶に行きましょう」
もう少し娘の晴れ姿を見ていたかった佐山であったが幸造の事なら話は別であった。
「おお・・そうだな、春香。
私も一緒に挨拶するか・・・」
「いいわよ、パパ・・・」
「そ、そうは言っても・・・」
佐山は幸造に多大な援助を受けていた。
本当はその息子である悟に春香を嫁がせたかったくらいだった。
だが、幸造は自分の会社のエリートである井上を春香に薦めた。
井上の実家もかなりの資産家ではあったから満足した縁談にこの際、印象を良くしておいておこうと思ったのであった。
未練気に見送る佐山を置いて、二人は幸造達が別にとっているホテルの部屋を訪ねた。
まだ披露宴まで3時間近くある。
式場と一体になったホテルは春香の控室の直ぐ上にあり、時折珍しそうに振り返る宿泊客の視線を浴びながらエレベーターに乗り込んだ。
二人は先程教会で結婚式をあげたままの姿で、幸造達のいる部屋に向かっていた。
美しい頬がバラ色に染まっている。
花嫁の父は飽きずにその姿を眺めていた。
そのささやかな楽しみを壊すかの如く、花婿の元気な声が控室に響いた。
「春香さん・・・
まだ時間があるから社長に挨拶に行きましょう」
もう少し娘の晴れ姿を見ていたかった佐山であったが幸造の事なら話は別であった。
「おお・・そうだな、春香。
私も一緒に挨拶するか・・・」
「いいわよ、パパ・・・」
「そ、そうは言っても・・・」
佐山は幸造に多大な援助を受けていた。
本当はその息子である悟に春香を嫁がせたかったくらいだった。
だが、幸造は自分の会社のエリートである井上を春香に薦めた。
井上の実家もかなりの資産家ではあったから満足した縁談にこの際、印象を良くしておいておこうと思ったのであった。
未練気に見送る佐山を置いて、二人は幸造達が別にとっているホテルの部屋を訪ねた。
まだ披露宴まで3時間近くある。
式場と一体になったホテルは春香の控室の直ぐ上にあり、時折珍しそうに振り返る宿泊客の視線を浴びながらエレベーターに乗り込んだ。
二人は先程教会で結婚式をあげたままの姿で、幸造達のいる部屋に向かっていた。