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エリート妻色情飼育
第19章 第十七章 秘密の部屋
食器を給湯室に運びながら、春香は頭が痺れる感覚がしていた。
一日中、暇過ぎて身体がだるくなってしまったのだろうか。
やたらと喉が乾いてくる。
春香はティーポットに残っていた、冷めた紅茶をカップに注ぐと一気に飲干した。
ラヴェンダーの香りが鼻をくすぐる。
今日は特に強く感じた。
※※※※※※※※※※※※※※※
何かフワフワした気分で秘書室に戻ると、裕子が社長室の掃除を始めていた。
「あっ、私がやります・・・」
朝も裕子にさせていた事を覚えていた春香は急いで駆寄るのだったが、手際の良い裕子はもうあらかた掃除を終えていた。
何か他にないかと、社長机の脇の扉を開けてみた。
「あっ、そこは・・・」
裕子の声が遅かったのか、少しボウッとしていた春香はその扉が以前から裕子以外に触れてはダメと注意されていたのを忘れていた。
「キャッ・・・」
開けたと同時に出された春香の声に、裕子は天井を仰いだ。
春香は呆然と立ったまま、扉の向こうにある部屋を眺めていた。
壁に何人もの春香がいる。
薄暗い部屋の中央には大きなベッドが設置され、四周の壁は一面の鏡になっていた。
春香は何処かで見た事があると思った。
そして直ぐに顔を真赤に染めた。
そう、井上と行ったラブホテルの造りに似ている。
いや、それ以上に豪華なインテリアであった。
ベッドの生地は勿論、壁紙も天井を縁取る装飾や照明等どれをとっても一級品であろう事は素人でも分かった。
「しょうがないわね・・・」
部屋の中が急に明るくなり鏡の中に裕子が何人も現れると、春香はバツの悪そうな顔をして声を出した。
「す、すみません・・・」
裕子は微笑みながら春香を部屋の中に押し込むと、扉を閉めて言った。
「社長の趣味なの・・・。
あーあ・・絶対に怒られるわ、私・・・。
佐山さんには決して見せるなって・・・」
春香は胸の動悸を止められずにいた。
脂汗が滲み出てくる。
オクテの春香でも、この部屋がどういう事を意味するのかは容易に想像出来るのだった。
時折、専務の悟が含むように笑っていたのも記憶していた。
一日中、暇過ぎて身体がだるくなってしまったのだろうか。
やたらと喉が乾いてくる。
春香はティーポットに残っていた、冷めた紅茶をカップに注ぐと一気に飲干した。
ラヴェンダーの香りが鼻をくすぐる。
今日は特に強く感じた。
※※※※※※※※※※※※※※※
何かフワフワした気分で秘書室に戻ると、裕子が社長室の掃除を始めていた。
「あっ、私がやります・・・」
朝も裕子にさせていた事を覚えていた春香は急いで駆寄るのだったが、手際の良い裕子はもうあらかた掃除を終えていた。
何か他にないかと、社長机の脇の扉を開けてみた。
「あっ、そこは・・・」
裕子の声が遅かったのか、少しボウッとしていた春香はその扉が以前から裕子以外に触れてはダメと注意されていたのを忘れていた。
「キャッ・・・」
開けたと同時に出された春香の声に、裕子は天井を仰いだ。
春香は呆然と立ったまま、扉の向こうにある部屋を眺めていた。
壁に何人もの春香がいる。
薄暗い部屋の中央には大きなベッドが設置され、四周の壁は一面の鏡になっていた。
春香は何処かで見た事があると思った。
そして直ぐに顔を真赤に染めた。
そう、井上と行ったラブホテルの造りに似ている。
いや、それ以上に豪華なインテリアであった。
ベッドの生地は勿論、壁紙も天井を縁取る装飾や照明等どれをとっても一級品であろう事は素人でも分かった。
「しょうがないわね・・・」
部屋の中が急に明るくなり鏡の中に裕子が何人も現れると、春香はバツの悪そうな顔をして声を出した。
「す、すみません・・・」
裕子は微笑みながら春香を部屋の中に押し込むと、扉を閉めて言った。
「社長の趣味なの・・・。
あーあ・・絶対に怒られるわ、私・・・。
佐山さんには決して見せるなって・・・」
春香は胸の動悸を止められずにいた。
脂汗が滲み出てくる。
オクテの春香でも、この部屋がどういう事を意味するのかは容易に想像出来るのだった。
時折、専務の悟が含むように笑っていたのも記憶していた。