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エリート妻色情飼育
第2章 第二章 ウェディングドレス
「どうぞ・・・」
オズオズと叩く井上のノックに曇った声が答えた。
開かれたドアからゴルフ焼けの浅黒い悟の顔が見えた。
「おう、どうしたんだ?」
子供のように顔を崩して笑顔を見せている。
井上は悟のこの笑顔が好きであった。
社長の幸造と同じで、厳しい表情の中にも人懐こい眼差しが社員達を惹きつけるのだ。
幸造の会社に勤める者はみな二人の人柄に惹かれて忠実に仕えている。
社内の団結が秋元チェーンの強い所でもあった。
「披露宴まで時間がありますので挨拶に伺いました」
「そんな、気ぃ使いーな・・・」
大ぶりのソファーで裸足の足を投出している幸造の大きな声に、春香はクスッと笑みを零した。
広い豪華なスィートルームで二人は、ゆったりとくつろいでいるところだった。
「あっ、社長・・こ、このたびは・・・」
緊張しながら挨拶する井上を交えて暫らく話していたが、携帯電話の音がそれを遮った。
「もしもし・・・」
ポケットから取り出した電話に応対していた悟が井上の顔を見て言った。
「主賓の武山先生がみえたそうだ。
井上、悪いけど先に挨拶に行ってくれないか?
オヤジと僕はもう少し用意があるから・・・」
悟の言葉に幸造も直ぐに相槌を打った。
「ああ、そや・・・こう暑いと汗でベトベトや
シャツも替えんとな・・・」
成る程、秋とはいえ今日の気温だと暑がりの社長には堪えるかしれない。
伝統ある教会は建物自体は古く冷房も無かったからだ。
「それでは、失礼します・・・」
部屋を出ようと促す井上に春香は透通る声で答えた。
「私はもう少しいます・・・
まだ御挨拶をしていませんし、
父からも伝言がありますから・・・」
先程、妻になったばかりの春香の言葉に井上は微笑むとわざと大袈裟に言った。
「わかった・・・。
でも、色々準備や挨拶もあるし
ホドホドにするんだよ・・・」
そして、白いタキシードの襟を正しながら部屋を出ていった。
オズオズと叩く井上のノックに曇った声が答えた。
開かれたドアからゴルフ焼けの浅黒い悟の顔が見えた。
「おう、どうしたんだ?」
子供のように顔を崩して笑顔を見せている。
井上は悟のこの笑顔が好きであった。
社長の幸造と同じで、厳しい表情の中にも人懐こい眼差しが社員達を惹きつけるのだ。
幸造の会社に勤める者はみな二人の人柄に惹かれて忠実に仕えている。
社内の団結が秋元チェーンの強い所でもあった。
「披露宴まで時間がありますので挨拶に伺いました」
「そんな、気ぃ使いーな・・・」
大ぶりのソファーで裸足の足を投出している幸造の大きな声に、春香はクスッと笑みを零した。
広い豪華なスィートルームで二人は、ゆったりとくつろいでいるところだった。
「あっ、社長・・こ、このたびは・・・」
緊張しながら挨拶する井上を交えて暫らく話していたが、携帯電話の音がそれを遮った。
「もしもし・・・」
ポケットから取り出した電話に応対していた悟が井上の顔を見て言った。
「主賓の武山先生がみえたそうだ。
井上、悪いけど先に挨拶に行ってくれないか?
オヤジと僕はもう少し用意があるから・・・」
悟の言葉に幸造も直ぐに相槌を打った。
「ああ、そや・・・こう暑いと汗でベトベトや
シャツも替えんとな・・・」
成る程、秋とはいえ今日の気温だと暑がりの社長には堪えるかしれない。
伝統ある教会は建物自体は古く冷房も無かったからだ。
「それでは、失礼します・・・」
部屋を出ようと促す井上に春香は透通る声で答えた。
「私はもう少しいます・・・
まだ御挨拶をしていませんし、
父からも伝言がありますから・・・」
先程、妻になったばかりの春香の言葉に井上は微笑むとわざと大袈裟に言った。
「わかった・・・。
でも、色々準備や挨拶もあるし
ホドホドにするんだよ・・・」
そして、白いタキシードの襟を正しながら部屋を出ていった。