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エリート妻色情飼育
第163章 第九章 懺悔
ようやく嗚咽がおさまった克己は、涙で濡れた目を悟に向けた。
その子犬のような表情に、悟は思わず口元を綻ばせた。
「まさか、本当にするとはな・・・」
悟はあらかじめ考えていたセリフを声に出した。
だが、胸の鼓動は激しく波打っている。
今からが最大の難関なのだ。
井上を春香と共に「夫婦奴隷」として支配する。
その不条理なシナリオを実現させなければならない。
「せ、専務・・・」
動揺している克己は、まだ古い肩書のまま呼んだ。
「副社長だよ・・井上・・・」
「あっ・・・」
悟に指摘され、絶句した。
又、頭の中が白く霞んでしまう。
「いいんだよ・・・
俺から言ったことだから・・・」
悟は慎重に言葉を繋いでいく。
「だけど・・・」
悟が後ろを振り返ると、泣いている妻が見えた。
「さすがにショックだよ・・・」
悟の低い声が社長室に響いていく。
「それ以上に・・春香さんも・・・」
「ううぅっー・・・」
同時に泣き出した春香は両手で顔を覆う。
それは芝居でもなく、自然と溢れる涙だった。
愛する夫の浮気の場面を見た衝撃と。
それを超える裏切りをしようとしている自分に対して、切ない感情が込み上げてくるのだった。
その子犬のような表情に、悟は思わず口元を綻ばせた。
「まさか、本当にするとはな・・・」
悟はあらかじめ考えていたセリフを声に出した。
だが、胸の鼓動は激しく波打っている。
今からが最大の難関なのだ。
井上を春香と共に「夫婦奴隷」として支配する。
その不条理なシナリオを実現させなければならない。
「せ、専務・・・」
動揺している克己は、まだ古い肩書のまま呼んだ。
「副社長だよ・・井上・・・」
「あっ・・・」
悟に指摘され、絶句した。
又、頭の中が白く霞んでしまう。
「いいんだよ・・・
俺から言ったことだから・・・」
悟は慎重に言葉を繋いでいく。
「だけど・・・」
悟が後ろを振り返ると、泣いている妻が見えた。
「さすがにショックだよ・・・」
悟の低い声が社長室に響いていく。
「それ以上に・・春香さんも・・・」
「ううぅっー・・・」
同時に泣き出した春香は両手で顔を覆う。
それは芝居でもなく、自然と溢れる涙だった。
愛する夫の浮気の場面を見た衝撃と。
それを超える裏切りをしようとしている自分に対して、切ない感情が込み上げてくるのだった。