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エリート妻色情飼育
第32章 第二十九章 温もり
(わ、わた・・し・・・)
春香は戸惑いを感じた。

(何だろう・・この感覚・・・?)

こんな獣じみた行為なのに。
欲望が膨れていく。

もう耐えられない。
何故一人、ここにいるのだろう。

堪らなく寂しかった。
身体が震えてくる。

その時、細い肩がそっと抱きしめられた。

※※※※※※※※※※※※※※※

「せ、専務・・・?」
「シッ・・・」

片目を閉じた男の顔が春香の震えを止めた。
男の手の温もりが何故か嬉しかった。

「ああぁ・・・」
思わず春香は悟の胸に顔を埋めてしまった。

コロンの甘い香りがした。
男は優しく、そして強く春香の身体を抱きしめる。

「ああっ・・うぅ・・ん・・・」
春香の身体に電流が走った。

「ごめんよ、春香さん・・・」
悟の言葉が意外に思った。

「専務・・・」
顔を上げた春香に優しい声が囁いた。

「ごめんよ・・・」
そう言っただけで再び強く抱きしめた。

(専務・・・)

言葉を飲みこみ、男の逞しい腕に身体を委ねた。
抱きしめられるのが嬉しかった。

寂しさが嘘のように消えていく。
何ともいえない温もりを感じる。

(わた・・し・・・)
安堵感が春香の心を開いていく。

悟の腕に抱かれながら裕子と幸造を見た。

美しい唇に、はちきれんばかりの太くて大きなコックが出し入れされていく。

(あああ・・す、凄い・・・)
悟の腕をギュッと掴む。

心が急速にそして、確実に変化していく。
怒りも嫌悪感も消え、その淫靡な行為を食い入るように見つめていた。

「んんんんー・・あはぁ・・・社長ぉ・・・
美味し・・い・・あふぅ・・ん・・ぐぅ・・・」

裕子の切ない声が春香の心を揺さぶる。

(な、何・・この気持ち・・・・?)
押さえつけていた欲望が広がっていく。

「欲しいんやろぅ・・・?」

幸造が再び問いただす。
ズキンと言葉が刺さる。

「正直に言うてみぃ・・・」
「あ・・・ああぁ・・・」

下卑たセリフなのに、何も言い返せない。

「んんあ・・ふぅ・・・」
裕子の唇から解き放たれたコックが淫靡に光っている。

「咥えたいんやろ、お前も・・・」
声が催眠術のように心に入ってくる。

(こんな・・・こん・・な・・・)
自分が制御出来ない。

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