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背徳は蜜の味
第25章 人妻その二十五 ~企画モノAVでハメられて~

男二人は途方に暮れていた。
AV企画で素人女をナンパしてハメてしまうという企画なのだが、新宿のように尻軽な女など閑散としたこの街にはいないようだった。
「ほら、だから新宿辺りで手を打とうと言ったのに、あんたが都会よりも純朴な女を狙いたいって言うからついてきたけど空振りじゃないか」
ハンディカメラのバッテリー残量を気にしながら
カメラマンの男はイケメンの男に愚痴を言った。
「まあそう言うなよ、新宿だってヒットするのは二割程度なんだ、こっちじゃもっと打率は低いだろうけどさ、ヤリマン女を捕まえて撮ったところでありきたりすぎて、いい作品なんて作れないさ」
ヤリマン女だからこそ
こういう企画に飛びついてくれるわけで
こんな閑散な街の女が金目当てに股を開くとは思えないけどねと
どこかで休憩できないものかとカメラマンの男は近くに喫茶店でもないものかとキョロキョロと回りを見渡した。
大きなマンションの向かいに古びた喫茶店がある。
営業中の札がドアに掛かっている。
「なあ、あそこでコーヒーでも飲んでさ、少し冷静になろうぜ」
そう言ってインタビュアー役の男に声をかけたが、
男は獲物を見つけたとばかりにカメラマンの男の問いかけが聞こえていないようだった。
「おい、あの女はどうだ?」
インタビュアー役の彼に言われて
カメラマンの男も彼の視線の先を追う。
向こうから歩いてくる女は上品そうで身なりもよく、スタイルも言うことなしであった。
そんな風に待ちかまえる男二人を前田翔子も意識していた。
若い頃から何かと目立っていた翔子はカメラのレンズにウズウズしていた。

