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第11章 Strategy Gyuuu！

「王子が一人でブ～たれてるから、構ってもらおうかと思ったんですよ～」

近くにあった椅子を寄せて、程好く距離を空けて座る。

「何が王子だよ！」

ハヤトは不機嫌そうに、残り少なかったウィスキーを飲み干した。

「二杯目はいかが？」

差し出したグラスを少し眺めて

「…サンキュー」

しかめっ面で受け取って、一口飲む。

本当に…不器用な王子だな…。

「ハヤトは何で、一人でいんの？同期とか居るだろ～仲のいいやつ居ないの？」

ジロリと俺を一瞥して

「辞めたし……一人は、島に行った…」

「島～？………えっ！？マジで！」

「反応…おっせ！」

口端を上げて、苦笑いをした。