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“男と女”の小噺集
第1章

第47話 『オンリー、反対』
部長が朝から息巻いていた。
昨日のJリーグのサポーターのニュースを見たのだろう。
「だいたい“ジャパニーズ・オンリー”なんてのはけしからん! あれは明らかに差別行為だ!」
「そうですよね?」
私は適当に相槌を打っていた。
「そうだろ? “オンリー”なんて言葉を使う排他的差別行為には、断固たる措置をとらないといかん! ああゆう輩は差別される人の気持ちがわからんのだ!」
「そうですね、もっと相手の身になって考えないと、私は部長の意見に賛成です」
「君もそう思うか? そうだろう、そうだろう、差別は絶対にあっていかんのだ!」
次の日だった。
部長は、満員の“女性専用車両”に無理やり乗り込んだ不審人物として連行された。
完
部長が朝から息巻いていた。
昨日のJリーグのサポーターのニュースを見たのだろう。
「だいたい“ジャパニーズ・オンリー”なんてのはけしからん! あれは明らかに差別行為だ!」
「そうですよね?」
私は適当に相槌を打っていた。
「そうだろ? “オンリー”なんて言葉を使う排他的差別行為には、断固たる措置をとらないといかん! ああゆう輩は差別される人の気持ちがわからんのだ!」
「そうですね、もっと相手の身になって考えないと、私は部長の意見に賛成です」
「君もそう思うか? そうだろう、そうだろう、差別は絶対にあっていかんのだ!」
次の日だった。
部長は、満員の“女性専用車両”に無理やり乗り込んだ不審人物として連行された。
完

