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愛しのバニー~Bad Romance~
第2章 つうさん
「やだぁっ、でちゃううぅっ」

うさぎは嬌声を上げながら首を振った。

「つうさん、あだし、こわれるぅ」

乳房をゆすりながら
うさぎは喜田の腕をつかんだ。

爪を立てられ、
喜田は歯を食いしばりながら腰をゆすり続けた。

引き留める肉壺の襞が、
喜田を引きちぎりそうだ。

「あああああっ」

先端に向けて血流が暴走する。

喜田は上半身をたて、
よだれを垂らしながらさらに律動を早めた。

うさぎは喘ぎながら
まだ喜田の下腹に熱い汁を吹き付けている。

甘い、栗のような匂いがする。

失禁しているのだ。


恥じらいを脱ぎ捨てて
唇の端からよだれを垂らし、
白目をむくうさぎの頬を舐めた。

「いくっ」

腰をぶるっと震わせて、
先端から勢いよくうさぎのなかに
ほとばしりが注がれるのを味わった。

うさぎもがくがく腰を震わせながら、
ただれた花園から滴を滴らせた。



───こんなに感じているじゃないか、ならばどうか、心も開いてくれ

冷めやらぬ高揚感の中、
喜田は祈るようにして
再びうさぎに唇を重ね合わせた。


が、うさぎは喜田の接吻を、
唇で跳ね返すように短く済ませて起き上がった。

喜田は、
背を向けて下着をつけるうさぎの背中を
じっと見つめた。

───俺はうさぎに何を求めていたんだ。これじゃあまるで俺は愛に飢えた子供じゃないか。

喜田は唇を噛んだ。

接吻をかわされた悔しさが、
胸の内で尖り、
うさぎへの意地悪な気持ちへと変わった。

風俗嬢に説教を垂れる男にだけはなりたくない。

そう思いつつも、これで最後だと思うと
捨て台詞の一つでも吐いてやろうかと言う気分になっていた。

同時に喜田は純粋に、
うさぎがなぜファッションヘルスで働くのか、
理由を知りたかった。


「君はなぜあそこで仕事を?借金があるのか?」



うさぎは白いブラウスを纏うと喜田に向き直り、首を振った。

「お金じゃないんです」
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