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愛しのバニー~Bad Romance~
第6章 明日翔 2

廉太郎と別れた明日翔は、
自転車にまたがり、
自宅とは反対方向を目指していた。

時刻は深夜十一時になろうとしている。

それでも、どうしても月子先生の顔を見たかった。

動画サイトで裸を晒す月子先生の
真意を確かめたかったのだ。

月子先生はどうしてあんなことをしているのか。

そして、止めなければならないと思った。

もしこの動画に映る人物が月子先生と知れたなら、
先生は教師を辞めることになるだろう。

それはなんとしても阻止したかった。

明日翔は
脳裏に焼き付いた動画を振り払うように
自転車を激しく左右に揺らしながら立ちこぎで橋を渡った。

闇夜に包まれて疾走しながら、
途中、大声を上げそうになった。

自分が情けない。
痛いくらいに勃起して収まらないのだ。

先生を守るために自分は先生に会いに行くのだ、
そう自分に言い聞かせていたが、
建前は脆くも崩れ去っていく。

月子先生、どうすんだよ

明日翔はいつのまにか、
月子先生の柔らかな襞に
自分の分身をうずめる妄想で頭がいっぱいになった。

俺も、月子先生としたい。

俺を裏切りやがって。

俺にあんなに真剣に指導してくれていた先生はどこに行ったんだ。


そんなにやりたいのなら、どうして早く俺を誘わなかったんだ。
そんなにさみしいなら、俺が抱いてやったのに。
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