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愛しのバニー~Bad Romance~
第1章 うさぎ
「今夜、八王子のKホテルで」
その日の職務を終えた喜田は、
市役所の裏手で私的に呼んだタクシーに乗り込み
八王子に向かった。
夜八時。
ホテルのフロントに立ったスタッフは、
控えめな声で喜田を迎えると、
すでにお越しでいらっしゃいます、
と言って丁重にキーを差し出した。
客室のドアを開けると、
突き当たりの窓のほうを向いてうさぎは立っていた。
スーツ姿を見るのは今日が初めてだった。
タイトスカートの内側で弾けそうに丸みを帯びた尻、
裾から覗くしなやかなふくらはぎにおのずと目が行く。
うさぎは振り返るなり、
床に手を付けてかがみ込んだ。
「お願いです。許してください」
涙声でうさぎは喜田を見上げた。
喜田は膝を折ってその顔を見つめた。
「君は教師だったのか」
喜田は全身の力が抜ける思いだった。
二人はいわば上司と部下の関係であることを、
喜田もうさぎもこれまで知らずにいたのだった。
しかも二人とも、
教育という神聖な職務を担う立場にいたということに、
喜田はまだ動揺を抑えきれずにいた。
「おねがいです。私をクビにしないでください」
「うさぎ・・・」
土下座する彼女を見下ろし、
喜田はこれまで彼女から知らされていた名前で呼んだ。
大きな窓の外には街の夜のきらめきが広がっている。
ピーチの窓のない密室とは全く違う、
柔らかなフロアライトの灯りに包まれた洒落た部屋で、
うさぎは全てを脱ぎ捨てて立ち尽くした。
「体と引き換えに、副業していることを見なかったことにして欲しい、ということか」
まだスーツのままで
うさぎと向き合って立っていた喜田は、
うつむき加減で言った。
スラックスに奇妙なしわが刻まれている。
すでに喜田のものはちきれんばかりに屹立していた。
「そうです。私、教師を辞めたくないんです。だから、お願いです」
言いながらうさぎは
喜田の腰元に飛びつき、
ベルトを外し始めた。
その日の職務を終えた喜田は、
市役所の裏手で私的に呼んだタクシーに乗り込み
八王子に向かった。
夜八時。
ホテルのフロントに立ったスタッフは、
控えめな声で喜田を迎えると、
すでにお越しでいらっしゃいます、
と言って丁重にキーを差し出した。
客室のドアを開けると、
突き当たりの窓のほうを向いてうさぎは立っていた。
スーツ姿を見るのは今日が初めてだった。
タイトスカートの内側で弾けそうに丸みを帯びた尻、
裾から覗くしなやかなふくらはぎにおのずと目が行く。
うさぎは振り返るなり、
床に手を付けてかがみ込んだ。
「お願いです。許してください」
涙声でうさぎは喜田を見上げた。
喜田は膝を折ってその顔を見つめた。
「君は教師だったのか」
喜田は全身の力が抜ける思いだった。
二人はいわば上司と部下の関係であることを、
喜田もうさぎもこれまで知らずにいたのだった。
しかも二人とも、
教育という神聖な職務を担う立場にいたということに、
喜田はまだ動揺を抑えきれずにいた。
「おねがいです。私をクビにしないでください」
「うさぎ・・・」
土下座する彼女を見下ろし、
喜田はこれまで彼女から知らされていた名前で呼んだ。
大きな窓の外には街の夜のきらめきが広がっている。
ピーチの窓のない密室とは全く違う、
柔らかなフロアライトの灯りに包まれた洒落た部屋で、
うさぎは全てを脱ぎ捨てて立ち尽くした。
「体と引き換えに、副業していることを見なかったことにして欲しい、ということか」
まだスーツのままで
うさぎと向き合って立っていた喜田は、
うつむき加減で言った。
スラックスに奇妙なしわが刻まれている。
すでに喜田のものはちきれんばかりに屹立していた。
「そうです。私、教師を辞めたくないんです。だから、お願いです」
言いながらうさぎは
喜田の腰元に飛びつき、
ベルトを外し始めた。