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ココロのアナ
第6章 躾②
マンションの前に着き
メールを送る
ガチャンとロック解除され
ドアがひらいた。
まだ引き返せる…
これ以上行ったら…
本当に戻れない…
心拍数が徐々にあがり
緊張からか足が進まない
ドクン…
だめだ…
もう…
戻れない…
ドクン…
マンション内へと足が進む…
大きく息を吸い込み
一歩…また一歩と踏み出した。
インターフォンを押す指に緊張が走る。
ガチャ…
押す前に扉が開かれた。
ドクン…
「どうぞ」
落ち着いた表情の旭を目の前に
体が硬直し動けずにいた。
「怖じ気づいた?」
フッ…っと笑う旭。
まだ間に合う…
引き返すなら今しかない…
ドクン…
吸い込まれるようにして
部屋に入ってしまった。
「もう…戻れないよ?」
不適に笑う旭の顔をみつめ…
戻れない…
そう実感させられた。