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ココロのアナ
第11章 過去

俺は昔の俺を眺め涙を流した
自分なのに…
あの時の俺なのに…
まだ流せる涙があったんだ。
そうだ…
年が明けたら墓参りにいかなきゃな
父さんはきっと泣いている
堕落した俺を見て空で泣いている。
今年も謝る事だらけだけど
一緒に煙草を吸いながら話そう。
でも…目が重たくて開かないんだよな
何度も開けようとするんだが
瞼がくっついて離れない。
体中痛いし。
息も苦しい。
何があったんだっけ…
何で俺は寝てるんだ…
抜け出せない暗闇。
もうずっとここにいなきゃいけないのか…
ずっと過去の俺を見て
泣かなきゃいけないのか…
《捨てられる》
誰に捨てられるの?
俺は独りじゃないか…
《気づかされた》
何を?
それって大切な事…?
寝てるんだよな
ぢゃぁ静かにしてくれ
寝かせてくれよ
もう何も無いならそれでいい。
何も考えなくていいなら
それでいいから
もう少しだけ寝かせて。
疲れてるんだ。
会長や、社長のスピーチ長くてさ
やっと明日から連休で
家でゆっくりする予定なんだよ
だからあと…もう少しだけ…
このままにしておいて…

