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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第8章 淡路島2泊3日の旅 1日目
そんな感じでグループ対抗
釣り大会が始まって。
時間は今からお昼の12時まで、
1グループに竿は2本。
沢山釣ったグループの勝ちって言う
そんなシンプルなルールで。
妹一家と美咲さんのご夫婦。
(千冬はここなちゃんがいるから
応援…する係みたいな感じだけど)
私達夫婦と葵ちゃんと小林君。
そして双子と双子の職場の人の
山本さんって人…の…3つの
グループに分かれての対抗戦で。
不意に…巴が顔を上げて
視線を動かした時に
ルール説明をしている
双子の横に居た山本さんと
目が合ってしまった…。
あれ?
目が合った?…
って…言うか…、もしかして
私……なんか……、あの人に見られてる?
一度…その視線に気が付いてしまうと、
何だか…ずっと視線を感じる気がする。
『巴さん…』
隣に居た港斗君が声を掛けて来て。
すっと…こっちに腕を伸ばして来て
自分の身体の影に私を入れてくれて。
私が…感じていた視線を…、
彼も…感じていた…みたい…。
『バスで移動中も…ちらちら
ずっとこっち…気にして見てたんで…』
そう言えば…バスの中で
何かを言いかけてたけど、
港斗君は…その時から
あの人の視線に気が付いていたみたい。
『巴姉サン、竿はどうしましょうかね?』
グループに竿は2本だから
まぁタモを持つ係と
竿を持つ人に分かれる感じで
釣ったら交代ってする?って
作戦会議って程でもないけど
どうせだったら全員が1匹ずつでも
釣れた方が面白いだろうし、
皆が竿を持つ感じにしようかって
葵ちゃんに返事を返した。
どうにも…心地の悪さを
感じてしまいながらに…
釣り大会はスタートして……。
大体は…真鯛なんだけど。
それ以外にハマチとか、
カンパチなんかも釣れたりして。
山本さんとは釣りの時も…
こっちを気にしてる感じがしてて、
港斗君は嫌そうな顔をしてたんだけど。
『また…こっち…見てますよ』
「…って言うか…
もしかしたら、…あの人…
私の事知ってるのかも知れないし。
知ってる誰かに似てるとかも…」
見てるってだけでは…、
本当にそうなのか
理由は分からないけど…。