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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第15章 王子動物園デート
旦那さんと手を繋ぎながら
薄暗い明るさになっている
コーナーを進んで行く。
『巴、ほら、あそこ
ナマケモノが居ますよ…』
気にぶら下がっている
ナマケモノを指差して
こっちに見る様に促して来る。
「可愛いね、ナマケモノ」
『可愛い…ですねぇ、ナマケモノ
えっと…なになに、フタユビナマケモノ
え?ナマケモノって週に1回しか
排尿と排便しないらしいですよ?』
フタユビナマケモノの生態について
書かれている説明を読んで居た彼が
凄い大きな声で言って来て。
書かれている説明文を読むと、
生活の殆どを木の上でしていて
地上に降りて来るのは週1回の
排尿と排便の時だけ…なのだそうだ。
『後、ミユビよりもフタユビの方が
気性が荒くて、動きも素早いらしいです』
「って…気性が荒いイメージも
動きが素早いイメージもないんだけど」
『多分…、
ナマケモノ界隈での比較でしょうかね?
これが…凄い…アクティブになるのも
それはそれで見てみたい気もしますけど…』
爬虫類・夜行性の動物エリアの後は
そのエリアの向かい側にある
類人猿エリアに向かう、
そんなの通りお猿さんのエリアで。
チンパンジーやオラウータン、
シロテテナガザルやワオキツネザル
コモンリズザルなんかの並びに、
アリクイとカピバラも展示されている。
カピバラとかは、割と放し飼いの
エリアに居たりとかして
エサやりが出来たりする所もあるから
逆に距離感が遠い感じがするかも。
ここまで来れば…、王子動物園も
折り返しエリアになって。
今まで入口から動物を見ながら
ずっと坂を上って北上して行くけど
類人猿のエリアから北上して
草食動物エリアに辿り着く。
この草食動物のエリアが、
王子動物園の敷地の北の端になっていて。
まずは…こちらも動物園の
人気者であろうキリンが出迎えてくれて。
「わぁ~、キリンだぁ…」
フェンスの高い場所に設置された
エサ入れの餌をモグモグしている。
『キリン可愛いんですけど、
舌が紫なのが…苦手なんですよ…ねぇ』
キリンはエサを食べる時に
長い時間舌を晒したままにするから
紫外線から舌を守る為に
あんな感じの色なのだそうで。