この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第28章 高知県の旅 室戸市~高知市
中学生時代にうちの妹は、
ソフトテニスしてたんだけど。
偶然にも、中村さんも
中学生の時にソフトテニスしてたらしく
試合で…うちの妹の千冬に
会った事あると…言っていて。
妹は誰でもすぐに仲良くなるから
試合の時に何度か話した事あるみたいで。
まさか高知で知ってる人のお姉さんに
会えることになるなんてって、
そんな話を中村さんとしていたら。
彼が…唐揚げとあおさの天ぷらと
コロッケとかを買って
追加のビールと持って戻って来て。
隣にいた人に椅子は譲って貰たから
1つのテーブルで3人で座って。
改めて乾杯をして、吉岡精肉店の
チューリップの唐揚げとか
名物のひろめコロッケを食べたり。
やいろ亭さんの塩タタキと
ひろめで安兵衛さんの
屋台餃子はその内届くそうで。
「港斗君、これは何?」
ちょっと見慣れない感じの
珍味の内容が知りたかったので
彼に説明して貰ったんだけど。
『これは、どろめで、
こっちはうつぼのタタキですよ。
それからこれはカツオのはらんぼです。
んでこっちがチャンバラ貝ですね』
高知の土産と土佐うまいもん処
珍味堂さんで旦那さんがお酒のアテに
買って来てくれた珍味たちは、
ちょっとどれも聞き慣れないから
説明して貰っても分からなかったんだけど。
中村さんが言うには
高知のご当地の美味しい物だそう。
『どろめは…私達も
良く知ってるアレですよ?』
と、中村さんが言うので
パックに入っているどろめを見ると
確かにどこかで見た見覚えのある物で。
「もしかして、…生しらす?」
『高知の方言で生しらすを
どろめって呼ぶみたいです。』
他にも”のれそれ”…と言うのも
食べるみたいで。何それ?って
感じなんだけど。どろめと同じ様に
生で食べる小さな魚なんだけど。
のれそれは穴子の稚魚の事らしい。
『うつぼの唐揚げもありますよ』
海のギャングと知られるウツボも
高知では定番のお酒のおつまみ。
ウツボは日本どこでも居るけど、
食用として食べるのは
四国と和歌山で、四国の中でも
高知県が良く食べられているそう。