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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第33章 ひらパー ~光の遊園地~

~葵&小林side~

『壮太サン、もうそろそろ…
17時になりますね』

巴と港斗とここで解散となって、
そのまま真っすぐ観覧車に向かって来て。
数組待ってゴンドラに案内された。

『ここから…イルミネーションが
点灯されるの見るのが…良いかなって。
僕としては…、分かれて観覧車に
乗りませんかって提案をしようかなって
思ってたので…生田さんじゃなくて
奥さんの方に言われるとは…
僕も思ってませんでしたけど…』

『壮太サン…しぃ~ですよ』

静かにと言う様に葵がジェスチャーをして。
あっちあっちと昇って行く
観覧車の窓のパークが良く見える
方角を指差してそっちを見る様に
隣に座っている小林に促した。

17時の…点灯の時間を迎えて。

ひらパーの園内が…
一斉にライトアップされて
昼間とは違う夜の姿に変わるのを
観覧車から一緒に見届けて。

『わぁあああ~ッ!!綺麗ッ!!
凄いっ、凄いですよぉ~?
見ましたか?見てますか??
壮太サン、凄い綺麗ですね!!凄い凄いっ!!』

狭い観覧車のゴンドラの中で
テンションが上がりまくっている
葵の声は…ちょっと耳にダメージが
来るぐらいのボリュームだったんだけど。

バシバシと隣に座っている小林の肩を
その小さい身体のどこにそんな
力があるのかと言うほどにパワフルで。

その小柄な身体に不釣り合いの
大声量の声と、これまた不釣り合いな
パワフルな…パワーが彼女にはあって。

あの、エジプト感のある
怪しげなアトラクションの診断結果の
穢れない清らかな心の持ち主と言うのは
あながち…外れてもないよなぁと…
そんな風に思ってしまっていた。

『葵ちゃん…また……12月になったら
一緒に…布引ハーブ園行きませんか?』

『布引ハーブ園…ッ…』

『クリスマスマーケット
毎年、あそこでしてるみたいなんで。
それを見たいなって思ってるのと、
葵ちゃんと…一緒に……
クリスマスのイルミネーションを
あそこで…恋人同士として…
見れたら…いいなぁって…』

『はいっ!勿論ですッ…行きますッ
行きたいです…っ…行きましょうッ!!』





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