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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第38章 神戸港ウィークエンド花火

そんな風に扱われるのが
自分の中でも当たり前になっていて。
時間が経つほど自分への
自信を…無くして行ってたから。
旦那さんと出会って、
色々あって付き合う様になって
こうして…結婚して夫婦になって。
私の事を…喜ばせようとして
色々…知らない所で用意をしてくれてる
そんな旦那さんと一緒に居ると、
愛されてるんだなぁって実感する。
彼が…大事にしてくれるから、
自分も自分を大事にしなくちゃって
そんな風に…思える様になってきた。
巴は…繋いでいた港斗の手をぎゅっと
自分の気持ちを伝える様に握った。
ぎゅっと…こっちが握った手を
彼がぎゅっと…握り返してくれて。
巴は…自分の幸せを実感していた。
歩いていた…旦那さんが…
こっちの手を握って…
急に早足になって歩き始めて。
「ど、どうしたの…?」
人混みの中に紛れて…モザイクの
建物のの影に隠れる感じで移動して。
周囲に誰も居ない事を
確認してから…こっちに…
あっちを見て下さいと促して来て。
「って…あれ…森園……さん?」
森園さんも…神戸の人だろうから
別にモザイクに居たって
不思議でもなんでもない…けど。
隣にいる男性は…交際相手と
言うには…かなり…年が離れていて。
『離婚したんですかね…?
新しい彼氏って言うよりは…
慰謝料を肩代わりして貰った
お金持ってる…男って感じですけど。
巴は…良かったんですか?多分
巴がその気になれば…雄介さんからも
森園美海からも…慰謝料取れましたよ?』
旦那さんが言うには、過去の浮気にも
慰謝料は請求が出来ると言う。
正式な婚約がないから…確かに
難しいかも知れませんけどね…とも。
私と雄介さんが結婚していて
不倫って事なら、慰謝料請求も
スムーズに事が運ぶ…みたいだけど、
婚約の状態で結婚式の準備とかを
始めていた訳じゃないから
その辺りは…難しくなるみたいだけど。
私がそんな事をしなくても
今の雄介さんと…森園さんを見たら
私が何かをしてその罪を問わなくても
ふたりは十分に制裁されてる感じで。
『まぁ…、そんな事考えるより
今はもっと…自分達の事
沢山考える時期ですもんね…』

