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天狐あやかし秘譚
第4章 霖雨蒼生(りんうそうせい)
「肌を・・・合わせようぞ・・・」
いつの間にかダリも上半身が裸だ。そうか・・・ダリは別に服の脱ぎ着なんかしなくても妖力でなんとでも・・・

「んあ・・・♡・・いや・・・だ・・・だめ!」

考えている途中でダリが私の乳首にキスをする。いや、キスじゃない。甘噛みされている。もう、十分に高ぶっている私の乳首はいやらしく勃起していた。それをダリが優しく噛む。

ダリは私の反応を楽しむかのように、乳首を吸い、転がし、弾き、甘く噛む。乳輪を口に含み、強く吸われると経験したことがないほどの快感がおっぱいから身体に広がってくる。

「あああ・・いや・・」

私は改めて思い知った。

『このままじゃダリに溺れちゃう』って・・・、東北旅行で初めてダリにエッチにイかされてしまって、もうその時からすでに、私の身体はダリが送り込んでくる、この快楽を覚えてしまっている。
その指で、声で、舌で、そして、匂いで、あっという間に私は高まってしまう。
逆らえない、拒めない・・・。
もしかしたら、もう、とうの昔に私は戻れなくなってしまってるのかもしれない。

「よいか?」

ダリがなにかの許可を求めているが、もう、わけがわからなくなっていて、何に頷いてるのかわからないまま何度も頷いてしまう。
それを諾と解釈したのか、ダリは右手をそっとお腹に、そのまま、私のパジャマの下、ショーツの中にするりと差し入れてくる。

「ひゃあ♡」

いきなり・・・、ダメダメ・・・。
濡れてるの・・・感じてるの、バレちゃう。

心のなかで思っても、ダリが止まるわけがない。そのまま私の茂みの中、トロトロに溶けてしまっている秘唇を押し分けて熱い指先が胎内に侵入してくる。

「はあああ・・・ぁ」
くちゅくちゅくちゅと水音がする。それだけでも恥ずかしいのに、ダリが耳元に口を近づけてくる。その吐息が更に私をゾクゾクさせる。
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