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先生、僕のモノになって
第1章 いいよ、泣いても
恋の始め方って、難しい。
この人いいなって思った時には、本当はまだ恋をしていなくて。
会いたくてたまらなくなると、恋になる。
でもそれは、自分の一方通行の想いだ。
「板坂先生。」
「あっ、古池先生。」
振り返ってドキッとした。
古池先生が、私に向かって笑顔を見せているから。
「何かありました?」
髪を掻き上げながら、さりげなく聞いた。
「いや、最近板坂先生、綺麗になったから。恋でもしてるのかなって。」
「えっ……」
心臓の音が、ドキドキと耳まで聞こえる。
「それは……」
言ってしまおうか。
あなたが好きなんですと。
「いいですね。若い人は。」
私は顔を上げた。
この人いいなって思った時には、本当はまだ恋をしていなくて。
会いたくてたまらなくなると、恋になる。
でもそれは、自分の一方通行の想いだ。
「板坂先生。」
「あっ、古池先生。」
振り返ってドキッとした。
古池先生が、私に向かって笑顔を見せているから。
「何かありました?」
髪を掻き上げながら、さりげなく聞いた。
「いや、最近板坂先生、綺麗になったから。恋でもしてるのかなって。」
「えっ……」
心臓の音が、ドキドキと耳まで聞こえる。
「それは……」
言ってしまおうか。
あなたが好きなんですと。
「いいですね。若い人は。」
私は顔を上げた。