• テキストサイズ
白昼夢
第9章 その後

「ちょっとだけ、気分は落ち込んでるけど大丈夫よ…」
「そうか…」

「亡くなってしまった貴博さんには今まで何となく自責の念にさいなまれて来たけど何となくそれも吹っ切れた気がするの…」

貴博の事は香織にも話してあった。
すると、香織はこんなことを言ってくる。

「真理子さ、今年のクリスマスとお正月はひとりじゃないと思うよ…」
「なんで?」

香織は不思議な能力を持っていた。
相手の数か月先の未来と過去が見えるのだ。

「うん、何となくそんな気がするの…」
「そうなのね…私、貴博さんが亡くなってからずっとひとりのクリスマスだったわ…」

「今年は違うと思うよ…」

それが本当なら私はとても嬉しかったのだ。
香織が尚もこう言ってくる。

「貴博さんは、いつも真理子の傍にいるね…」
「分かるの?」

「分かるよ、今だって、真理子の後ろにいてハグしようとしてるもん…」
「そうなの?」

「そうだよ…貴博さんが守って導いてくれると思うよ…」

私はこの言葉を聞いて泪が出る思いだった。
貴博はいつも私の傍にいて守り導いてくれるのだ。

これ程、嬉しいと感じたことはなかった。

/73ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ