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ゴワスの恋
第1章 昭和のラブコメ
ラブコメ。

いつの時代も。
胸キュンで。

ときめき、ますよね?

令和の時代の。
君達も。

いかがでしょうか。(笑)

※※※※※※※※※※※※

「いっけなぁい・・・」
鼻にかかった甘ったるい声で圭子はダイニングに入ってきた。

「寝坊、しちゃったぁ・・・」
着替えたばかりの制服から覗かせるバストの谷間が悩ましい。

同居している勇祐は喉が上下するのを必死に隠そうとしていた。
だが、目ざとく見つけた圭子が大げさな声を出した。

「あっー・・勇祐のエッチィ・・・」
ワザとらしく胸を隠すようにして部屋を出る。

素早くテーブルに用意されていた勇祐のトーストを手に取る。
そのまま口にくわえると、玄関に置いてあったカバンを持ち出て行った。

「あ、あいつめぇ・・・」
勇祐は嬉しそうに呟くと、同じくトーストをくわえて家を出るのだった。

毎朝の行事に。
二人は胸をときめかせ、学校へと走る。

「遅刻、遅刻ぅ・・・」
と、トーストをモグモグさせながら。

「ひょんなる(笑)」偶然で。
圭子と勇祐は同居するはめになった。

高校一年生。
十五歳の春のことだった。
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