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School Girl
第4章 裏切り
 
「分かるに決まってんじゃん」

 紗耶は知っていて当然という表情で、茶髪の長い髪を指先で払いながら言った。

「えっ… どうして…?」

「あれだけ裾抑えてキョドってたら大体分かるし。
 抑え方が不自然すぎなのよ」

 狼狽する真希を尻目に、紗耶は勘付いた理由を淡々と話し続けた。

「真希は気付いてなかったかもしれないけど、朝昇降口で別れて階段上がった時だって、スカート抑えてるつもりでも下から丸見えだったのよ?」

 紗耶は呆れたような表情を見せて言った。

「う…そ…」


…あれだけ注意してた筈なのに…


 真希は抑えていた事に意味が無かったと分かって、顔から血の気が引いていくのを感じた。
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