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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第11章 魅惑のVIPルームデートー姫ー
呆然としている智樹に、姫の声が聞こえてくる。

「智樹くんは、優しくて可愛いから気に入ったけど、真面目でつまんなーいっ!!」

子供みたいに足をバタつかせて、文句を言う姫を、玲音は優しくなだめていく。

「お姫様……うちの智樹を気に入ってくれてありがとうございます。
智樹もお姫様みたいな素敵な方と、幸せな時間を過ごせて、大変喜んでいると思います。
そこでなんですが、一応500ポイントで、2時間デートという事になっております。いつも当店をご利用して頂いてますので、今回だけ特別に400ポイントで、智樹の2時間をお買い求めになりませんか?」

この手の女はやっぱり特別という言葉に弱い。

不機嫌な表情が一瞬で和らいだのがわかる。

「あと30万で智樹くんと最後までできるの?」

「それはお姫様のお好きにしてください。店としては2時間デートのお約束をさせて頂くだけですので。
ただ値引きした事は、絶対に誰にも言わないでください」

姫はチラッと智樹を見てから、満面の笑顔を向けた。

「じゃあ今から智樹くんと2時間デートする~っ!!いいよね?智樹くんっ!!近くのホテルに行こうよっ」

智樹は玲音が頭を下げた手前、姫の誘いを断れるはずなどなかった。

「お姫様……これから2時間よろしくお願いします……」

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