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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第18章 心結のグラビア撮影
スタジオのセットは、女の子の部屋をイメージした可愛らしい空間だった。

ピンクのカーテンが光を透かし、少し豪華なベッドやソファー、パソコンデスクが置いてある。

小物まで可愛らしく飾られ、まるで雑誌の1ページを切り取ったような雰囲気だ。

そこに紺色のブレザーに白のブラウス。膝丈の紺色のスカート。襟には赤のリボンというよくある制服。

そんな心結の清純さや、清楚さな雰囲気が映える部屋だ。

心結は涼の指示で、カーテンの前に立ったり、机に座ってノートを開く仕草を見せたりしている。

「その表情可愛いね~?心結ちゃんって、モデルでもいけるんじゃない?」

「本当ですか? ありがとうございますっ!!」

涼が『可愛い』と褒めるたびに、心結の顔に優しい笑みが溢れていく。

涼が全て指示を出していて、智樹はカメラを構え、心結の様子を撮影しているだけ。

心結はどこか照れくさそうに微笑むが、その表情は次第にカメラに向けた演技のものへと変わっていく。

「そうそう、その感じっ!!可愛いよ~。智樹?今の笑顔、ちゃんと撮れてる?」

「……あ……はい……撮れてますよ……」

智樹はぎこちなく答えながら、シャッターを切る手に力が入った。

だが、雲行きが怪しくなってきたのは、涼がこんな言葉を口にした時だった。

「次は、もう少し大人っぽい表情を見せてくれる?」

心結は一瞬戸惑ったようだったが、涼の穏やかな笑みに押され、カメラに向かって彼女の思う大人っぽい表情を作っている。

少し瞳を潤わせ、目尻に力を込めた心結は、僅かに唇を開いた。

その表情はどこかぎこちなくはあるが、年齢以上の背伸びした雰囲気と、どこか子供っぽさを残す初々しさを滲ませていた。

「こんな感じ……ですか?」

心結がうっとりと潤んだ瞳で、カメラを見つめてきた。

その表情に、智樹はドキッと胸が高鳴る。

ココはいつでも可愛い……

でも……

この空気感は……
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