パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 同級生の不良ー優斗ー

「えっ……？」

モニターを見ている智樹が、声を発した。

モニターの中の心結も、目をパチパチとして驚いている。
何が起こったのか、全くわからなかった。

立っているのは角材を持ってる智樹だけで、他の3人は床に転がって、痛い。痛い。と泣き叫んでいた。

モニターを見ている智樹は、歓喜の声をあげる。

「よく頑張ったーーーっ。俺。ナイスっ!!」

智樹が床に座って泣いている心結に、ゆっくりと近寄っていく様子は、まるで映画のエンディングのようだった。

靴の音がタッ…タッ…と静かに聞こえる。

智樹はモニターを見ながら、嬉しそうに呟く。

「これってハッピーエンドじゃね……？」

ゴクリと喉が鳴る緊張の一瞬。

画面の中の智樹が心配そうに手を差し伸べた。

「ごめんな……助けに来るの遅くなって……」

しかし心結は脅えるように後ずさりして、壁に背が当たる。

「見ないで……そんな目で……見ないで……」

「何を言ってるんだ？一緒に帰ろ？もう大丈夫だから……」

智樹が優しい言葉をかけても、心結は強く首を横に振って、拒否していた。

「私を汚い物を見るみたいな目で見ないでよーーーーーっ」

泣き叫んで床に屈する心結の様子でフェイドアウトしながら、映像が終わった。