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バンコクの夜の街で日本人の男であること
第1章 “トゥクトゥク”

タイに着いてから二日目の夜だ。
俺はホテルで相部屋になった10歳ぐらい上の年配の男に
「ちょとそこら辺、散歩してきます」
と告げて、部屋を出た。
ジーンズにTシャツとラフな格好だ。
腕時計を見る。
9時少し前だった。
ホテルのだだっ広いロビーを通り過ぎ、エントランスを抜ける。
エアコンの効いたホテルの中とは違い、むっとした熱気が体を覆う。
夜でも気温は25度はあるだろう。
だが湿度は低い。
今は12月中旬だ。
この国では乾期にあたっている。
日中は気温30度を越えるが、湿気の多い日本の夏に比べれば過ごしやすい。
俺はホテルで相部屋になった10歳ぐらい上の年配の男に
「ちょとそこら辺、散歩してきます」
と告げて、部屋を出た。
ジーンズにTシャツとラフな格好だ。
腕時計を見る。
9時少し前だった。
ホテルのだだっ広いロビーを通り過ぎ、エントランスを抜ける。
エアコンの効いたホテルの中とは違い、むっとした熱気が体を覆う。
夜でも気温は25度はあるだろう。
だが湿度は低い。
今は12月中旬だ。
この国では乾期にあたっている。
日中は気温30度を越えるが、湿気の多い日本の夏に比べれば過ごしやすい。

