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雨が好き
第41章 兄妹

【兄妹】
「ええ!松葉杖なの〜!?」
退院の日、松葉杖をついた蒼人さんを見て、
水際さんが呆れたように言う。
「仕方ないだろ、骨が折れているんだから・・・。
これでも、きれいに折れている、っていって
早めに治るって言われてるんだから・・・」
右足には痛々しいギブスが巻かれていた。
そういえば、骨折してるって、言っていた。
蒼人さんが言うには、ベッドの横に松葉杖は置いてあった、という。
それも言われるまで、気が付かなかった・・・。
それほどまで、私は蒼人さんのことしか見えていなかったのだ。
「もう!骨折れているって私に言った!?」
「言ってないかも」
「いっつもそう!私には秘密、秘密、秘密、ヒミツ!!!」
「そ・・・そんなつもりは!」
蒼人さんの胸に人差し指をグイグイ押し付けて抗議する水際さん、
それに応える蒼人さん、
いつもの会話、という感じ。
「ええ!松葉杖なの〜!?」
退院の日、松葉杖をついた蒼人さんを見て、
水際さんが呆れたように言う。
「仕方ないだろ、骨が折れているんだから・・・。
これでも、きれいに折れている、っていって
早めに治るって言われてるんだから・・・」
右足には痛々しいギブスが巻かれていた。
そういえば、骨折してるって、言っていた。
蒼人さんが言うには、ベッドの横に松葉杖は置いてあった、という。
それも言われるまで、気が付かなかった・・・。
それほどまで、私は蒼人さんのことしか見えていなかったのだ。
「もう!骨折れているって私に言った!?」
「言ってないかも」
「いっつもそう!私には秘密、秘密、秘密、ヒミツ!!!」
「そ・・・そんなつもりは!」
蒼人さんの胸に人差し指をグイグイ押し付けて抗議する水際さん、
それに応える蒼人さん、
いつもの会話、という感じ。

