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第8章 レモンイエローの女

「はああっ！着いたあ」


展望台に辿り着くと友美はその場に座り込み、ジャケットを脱いで、汗だくの顔を手でパタパタ仰いでいる。


Tシャツが汗で張り付きレモンイエローが余計クッキリだ。


目のやり場に困り、展望台の手摺りへ


俺も暑くてライダースジャケットを脱ぎ、展望台の手摺りに引っ掛けTシャツ一枚になった。


見晴らしが良く青空と緑と遠くに街並みもよく見えた。


「友美！こっち来いよ」


「うん、よっこいしょ」


重そうに腰を上げ俺の隣に来て同じように手摺りにジャケットを掛けた。


「うーん！やっぱりここ最高‼︎」


手摺りに両手で捕まり身を乗り出した。


微かな風を身体で受け止め、目を閉じた。


額の汗がキラキラ光ってキレイだ。